箱根駅伝で勝敗のカギを握る注目ルーキー7人。駒澤大三冠のキーマン、激坂最速王決定戦で圧勝、中央大エースの弟など (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi

【吉居駿恭(中央大)】

 兄はチームのエース吉居大和。10000m高校歴代3位(28分11秒96)の記録を提げて中央大に入学し、1年目から駅伝で主要区間を任されている。

吉居駿恭(中央大)吉居駿恭(中央大)この記事に関連する写真を見る 出雲は6区4位、全日本は3区8位だった。11月の八王子ロングディスタンスでは、10000mでU20日本歴代4位となる28分06秒27の自己新記録をマークし、箱根に向けて好調をキープしている。

 箱根は4区にエントリー。「昨年までは箱根駅伝にあまり興味がなかった」という吉居だが、「4年生に恩返ししたいので、与えられた区間で区間賞を狙いたい」と箱根にも全力を注ぐ。

 また「距離が延びたほうが得意」とも話しており、箱根では出雲、全日本以上の活躍が期待される。

【山口智規(早稲田大)】

 予選会からの出発となった早稲田大の命運を握る。高校時代に5000mで高校歴代3位(当時)となる13分35秒16をマーク。7月の士別ハーフマラソンでは1時間3分9秒の好タイムで走っており、箱根の距離への適性もある。

山口智規(早稲田大)山口智規(早稲田大)この記事に関連する写真を見る 箱根予選会は終盤に低血糖のアクシデントがあったものの、全日本は4区3位と好走し、シード権獲得に貢献した。箱根予選会の疲労があったため前半を抑えて、後半に一気にペースアップを図るクレバーさも光った。

「ひとりでポイント練習(重要な練習)をしたりと、単独走の練習ができている。(エース区間の)2区を走る準備をしていればどこでも走れると思うので、どこを走っても対応できる準備はできています」

 将来のエース候補は、現時点では補欠登録だが、箱根でも大事な役割を担うことになりそうだ。

 1500mを得意とする間瀬田純平もロードでの実績があり、箱根でも即戦力として出番がありそうだ。

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