箱根駅伝で勝敗のカギを握る注目ルーキー7人。駒澤大三冠のキーマン、激坂最速王決定戦で圧勝、中央大エースの弟など (2ページ目)
【山川拓馬(駒澤大)】
出雲駅伝では補員登録だったが、駅伝後に行なわれた出雲市陸協記録会で好走し、全日本のメンバーを勝ち取った。すると、大学駅伝デビューとなった全日本4区で、いきなり区間賞の走りを見せた。
山川拓馬(駒澤大)この記事に関連する写真を見る「初めての駅伝で、強い選手もいるなかで、初めての区間賞をとれたのは自信につながった」と口にした一方で、「突っ込みすぎるのが欠点なので、もう少し考えながら走れるようにしていきたい」と課題を見出すことも忘れない。
全日本のあとは、ハーフマラソンなどの試合には出場せず、箱根に備えてきた。
12月29日の区間エントリーでは補欠登録。長野・上伊那農業高出身で、山育ち。箱根では山上りの5区を希望している。
【青木瑠郁(國學院大)】
全日本で衝撃的な走りを見せたのが、青木瑠郁だった。5区を任されると、岸本大紀(青学大)や嶋津雄大(創価大)といった他校のエース格を引き離したばかりか、さらに順位をふたつ押し上げて区間賞に輝いた。
青木瑠郁(國學院大)この記事に関連する写真を見る 全日本の他にも、6月のU20日本選手権5000m2位、出雲駅伝1区7位と、大学1年目から即戦力として活躍を見せている。12月4日の甲佐10マイルでは、國學院大歴代5位となる46分34秒と好タイムで走った。
「1区を走りたいんですけど、単独走にも自信があるので、どの区間を走っても、優勝に導くような走りをしたい。出雲、全日本と2位に終わりましたが、このままじゃ終わらないんだっていうところをチーム一丸となって見せたい」
こんなコメントからも主力選手としての自覚が感じられる。区間エントリーでは補欠に登録された。青木の起用法がチームの命運を握りそうだ。
國學院大には、沖縄の高校生として初めて5000m13分台をマークした上原琉翔や、上原と高校時代からのチームメイトの嘉数純平、ハーフマラソン1時間2分台の高山豪起と、1年生に好選手がそろっており、今回優勝となれば、國學院大の黄金時代が幕を開けそうだ。
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