箱根駅伝エントリーメンバー発表で落選した主要選手たち。「山の神」候補やエースの不在がチームに与える影響とは?

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo byアフロ

【東洋大はエース松山和希がケガで落選】

 東洋大は、前回箱根2区5位でエースの松山和希(3年)、さらに奥山輝(3年)、甲木康博(2年)、吉田周(2年)と今年の駅伝を駆けた選手たちが落選している。

 松山は、3月の学生ハーフで3位に入った以降、調子が上がらず、今回はケガによる落選とのことだが、彼の欠場はチームにとって大きな痛手だ。エースとは替えが利かない選手のことで、その選手を軸に区間配置を決めていく。酒井俊幸監督は松山がいないことも想定して準備はしてきているだろうが、現実的に誰が2区を走ってまとめられるのか。

 また中間層の底上げをテーマにしていたが、出雲2区7位の甲木、出雲6区8位の吉田、さらに全日本1区15位の奥山は全日本出場組の唯一の落選となり、出てきてほしい中間レベルの選手の突き上げも足りていない。「今年はエースを欠いているので一人ひとりの粘りの走りが必要になる」と酒井監督は語るが、2年ぶりのトップ3を目指すチームにとって、エースの不在はどのくらいレースに影響するか。往路はかなり苦しい戦いになりそうだ。

【東京国際大は中間層を支えていた2年生が選ばれず】

 前回の箱根で5位と躍進した東京国際大は、夏から不調を訴え、出雲、全日本を回避していた山谷昌也(4年)が無事にエントリーされ、イェゴン・ヴィンセント(4年)も調子を取り戻し、丹所健(4年)と3本柱が揃った。

 東京国際大が箱根を制するには、その3本柱以外の成長が必須なのだが、前回の箱根5区14位、全日本は3区でエントリーされながら当日補欠に回った倉掛響(2年)、夏はまずまずの調子で箱根に意欲を見せていた牛誠偉(2年)、さらに昨年の出雲2区4位でデビューを飾った佐藤榛紀(2年)が落選した。

 佐藤は、故障からようやく復帰した夏に「箱根を目標に調子を取り戻して行きたい」と語ったが、間に合わなかった。白井勇佑(2年)、冨永昌輝(2年)、木村海斗(2年)の2年生が、落選した同期のぶんまでどれだけ意地を見せて走ることができるか。往路は優勝を狙えそうだが、復路は我慢の展開になりそうな気配が漂う。

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