箱根駅伝シード校の戦力をチェック。王者の強さが際立つ今季の勢力図 (4ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 箱根8位の帝京大(2部)は、山上りの5区で区間賞を獲得した細谷翔馬(4年)がハーフマラソンで4位に入ったものの、5000m、10000m、3000m障害の入賞者はなし。期待度は高くないが、例年どおりというイメージか。

 一方、箱根2位の創価大と同3位の東洋大はやや精彩を欠いた印象だ。創価大(2部)はフィリップ・ムルワ(3年)が10000mで2位に入るも、長距離3種目で日本人選手の入賞がなく、嶋津雄大(4年)の10000m12位が最高位だった。

 東洋大(1部) は、1500mと3000m障害を含めても長距離種目の入賞はゼロ。主将・宮下隼人(4年)が欠場し、5000mで13分34秒74の高校記録を保持する石田洸介(1年)はノーエントリー。箱根2区で好走した松山和希(2年)は5000mに出場するも、18位と振るわなかった。

 それでも創価大は「3大駅伝で3位以内」、東洋大は「箱根駅伝で8年ぶりの総合優勝」を狙っている。昨季の実績があるチームだけに、これから上がってくるだろう。なお箱根シード校は、夏合宿、9月中旬の日本インカレを経て、次は10月10日の出雲駅伝で激突する。2021年正月の箱根駅伝へと続く道にはどんなドラマが待っているのか。

(後編:予選会出場校の現状は?)

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