「箱根駅伝2024」プロジェクトに暗雲。立教大はコロナ対策をどうしたか (2ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

── 寮内での感染予防対策はどうされていましたか。

「手洗いなどの消毒、マスクの着用は徹底しています。食事の際は席をひとつずつ空けて、正面には誰もこないようにしました。寮の食堂は通常50人ほど入れるのですが、15人ずつぐらいで摂るようにしています。基本的に外出は月曜日と木曜日のみで、必要なものの買い出しはその2日間にしてもらい、公共機関の利用と外食はNGです。これは自宅に戻っている選手も同じように守ってもらっています。厳しいかもしれませんが、選手を守る責任がありますし、ウチから絶対に感染者を出したくないので」

── 長期間の自粛生活でストレスを感じることはないですか。

「選手は毎日オンライン授業があるし、レポートも結構な数を提出しないといけないようで、時間を持て余している感じはないですね。僕自身も選手と年齢的にも近いので、他愛のない話をしたり......それが楽しいですし、ストレスはまったくないですね」

 気になるのは練習だろう。部活動が停止し、キャンパスへの立ち入りが禁じられているので、トラックでの練習や集団での練習ができない状況だ。

── 練習メニューは監督が指示を出しているのですか。

「練習メニューは前もって出していますが、チームとしてまとまって動けないですし、指導もできないので、週に2回『こういう練習を自主的にやってください』とお願いするしかありません。そこは選手を信じるしかありません。自宅に戻った選手が『トレーニングできる環境がありません』と言われたらそれまでなんですけど、今のところそういう選手はひとりも出ていないですね」

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