2019.06.30

MGCまで3カ月。神野大地はケニアから
ベストな練習相手を呼びよせた

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

神野プロジェクト Road to 2020(32)

前回の記事はこちら>>

 6月11日から2週間、神野大地は長野県東御(とうみ)市の湯の丸高原で合宿を行なった。標高1800mでの高地合宿で、順調にすべてのトレーニングを消化できたようだ。4月から5月にかけてアフリカ・エチオピアで合宿を組んでいたが、今回はテーマが異なるという。

 MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)まで約3カ月。今回の合宿はどのようなテーマで行なわれたのだろうか。

「今回はマラソンのための合宿です」

 神野は引き締まった表情でそう言った。

「4月にエチオピア合宿に行きましたけど、マラソン練習というよりも『マラソンの練習をするための準備をする合宿』でした。実際、40キロ走は一度もなく、30キロ走がマックスでした。その後、トラックに出たり、仙台国際ハーフを走ったり段階を踏んで、この合宿から本格的にマラソン練習に入った感じです。ここからMGC本番まで、どれだけ練習を積めるかが結果につながるので、すごく重要な合宿です」

この合宿で神野大地(写真右)が練習パートナーとして呼んだニコラス・コリール 場所は長野県と群馬県の県境にある湯の丸高原。当初は菅平での合宿を予定していたが、湯の丸高原は菅平よりも高地(標高1800m)で、トラック、アップダウンがほどよく入ったクロスカントリーコースがホテルに隣接しており、1日3食、昼でも1000キロカロリー以上のしっかり栄養を摂れるメニューが考えられている。それに練習後に体を癒せる温泉もある。

「菅平は標高が1100mでポイント練習をしても全然きつくなかったんです。僕はケニアやエチオピアの標高が高いところでトレーニングをしてきているので、日本だと1800mぐらいないと物足りなくて……。初めて湯の丸高原に来ましたけど、環境がいいし、これぞまさに山籠もりって感じの施設なので、僕は気に入りましたね(笑)」

 神野は今回、もうひとつ新たな取り組みを始めた。ケニア人のニコラス・コリールを練習パートナーとして合宿に参加させたのだ。