神野大地、母の反対を押し切り
プロ宣言。安定を捨ててまで目指すもの (4ページ目)
――プロになって、まだ時間がそれほど経過していないですが、気持ちの変化は?
「特に変わったことはないですね(笑)。僕は自信がすごくあってプロになるというよりも、東京五輪に出たい、それを諦めたくないからプロになったんです。残された時間はそんなに多くないですし、ここから普通に伸びたんじゃ、もう五輪は無理なんですよ。ガーンと2、3段一気に飛び越えて強くならないといけない。これが陸上人生における最後の挑戦、最後の賭けだと思ってやるしかないんです」
神野は視線を真っ直ぐ向け、そう言い切った。
東京五輪に向けて、完全燃焼する覚悟だ。しかし、まだ大きな実績がない神野にとって、プロのスタートは厳しい船出になった。
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