箱根駅伝の5区とは何か。「山の神」はいなくても必ずドラマは起きる (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by Nishimura Naoki/AFLO SPORT

 そのなかで最速タイムをマークしたのが、14位でスタートした法大・青木涼真(2年)だ。青木は、「前の走者を抜くたびに頭のなかでカウントしていたが、途中でわからなくなるくらい集中した」という。高い集中力で9人抜きを演じると、1時間11分44秒の区間新を樹立した。"標準記録"ともいうべき区間10位とのタイム差は2分46秒。区間最下位には9分28秒という大差をつけた。

 青木は前回8区(区間9位)を任された。今大会について「会心の走りができたと思う」と胸を張った一方で、「平地で勝負したいと思っていたのに、5区がきてしまった」と正直な心境も吐露している。

 8区は16km付近に約500m続く遊行寺の坂が待ち構えており、その経験者が5区にコンバートされるパターンは多い。今回、5区で区間2位(1時間12分04秒)だった早稲田大・安井雄一(4年)、区間3位(1時間12分17秒)の中央学院大・細谷恭平(4年)も箱根デビューは8区だった。

 安井と細谷、区間4位(1時間12分30秒)の順天堂大・山田攻(3年)の3人は前回も区間上位(3~5位)を占めており、前回と比べると安井は2分03秒、細谷は51秒、山田は1分42秒もタイムを短縮している。

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