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女子マラソン、日本は入賞ゼロの屈辱。
「遅くても強い」米国との違い (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • ptoto by PHOTO KISHIMOTO

 安藤は「20kmを過ぎてから集団についていけなかったのは、私の気持ちの弱さ。最初から揺さぶりはあると思っていたんですが、ひとりではなく、いろいろな人たちがペースを上げたり下げたりしていたので、怖じ気づいてしまったというか。離されてしまった時に気持ちが引いてしまい、自分の体を動かなくさせてしまった。自分らしい走りをやりきれなかったのが一番ダメなところだと思う」と反省する。

 集団離されたものの、そこから順位を落とさず17位でゴールできただけに悔やまれるレースだった。

 また、重友も「早い段階で離れてしまい、後半も思うように追い上げていけなかったのが反省点。給水の前にペースが上がると、終わったあとは自然と前も落ちてくるので落ち着いて走っていたんですが、道幅も狭くて、他の選手と接触することも多かった。そこですごく神経を使ってしまう部分もあった」とロンドン特有のコースにも対応できず、結局、2時間36分03秒の27位でレースを終えた。

 そんななか、最後まで粘りの走りを見せたのが、今回3回目のマラソンだった清田だ。レース前の会見では、揺さぶりに対応するための30kmの変化走で、手応えを感じたと明るい表情で語っていた。

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