ルーキー神野大地の1年。
「やりたかったことは85%達成できた」 (2ページ目)
ルーキーとして十分すぎるほど活躍したが、100%に届かなかった「15%」は、トラックと駅伝の「メインレースで失敗したから」と神野は言う。
「1年の中で最も目標とすべき大会は、トラックなら日本選手権、ロードはニューイヤー駅伝になると思います。日本選手権1万mは『入賞』を目標にしていましたが、15位に終わり、タイム(29分07秒55)もシーズンで一番悪かった。ニューイヤー駅伝も4区を区間3位くらいで走れる力はついたと思っていたんですけど、区間7位ということで、狙うべき大会での結果が薄かったんです。そこがよければ、100%に近い充実感はあったんですけど......」
悔しい結果となった両レースだが、実はある症状に悩まされていたという。「腹筋の左側がつりそうになったんです。そうなるとベストパフォーマンスは発揮できません。ニューイヤー駅伝は18kmぐらいで症状が出て、終盤ペースを上げることができませんでした。腹痛にならなかったレースはほぼ目標を達成できているので、その対策をトレーナーと考えているところです」と神野は明かした。
1月22日の都道府県駅伝は最終7区で区間3位。一色恭志、下田裕太ら青学大の後輩たちに競り勝ち、3位でゴールに飛び込んだ。2月5日の丸亀ハーフでは大迫傑(NikeORPJT)に先着して、1時間1分04秒(日本歴代8位タイ)の好タイムで日本人トップに輝いている。
ここまでほとんど外すことなくきた神野だが、2月19日の青梅マラソン30kmの走りについては納得していない。結果は1時間31分33秒で総合3位(日本人トップ)だった。「30kmを経験して、マラソンの課題をカラダで感じることができました。結果に関しては満足できなかったですけど、今後にはプラスになったと思っています」と話す。
2 / 4