2017.03.24

「山の神」から「マラソンの神」へ。
神野大地が明かすデビューの戦略

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

神野大地インタビュー・後編】

(前編はこちら>>)
 青梅マラソンで30kmレースを経験するなど、充実したルーキーイヤーを過ごした神野大地(コニカミノルタ)。社会人2年目に向け、「マラソン練習に入っていけるだけの土台はできた」と話す。青学大の3年時から思い描いてきた通り、2017年シーズンは初マラソンに挑むが、そのレースもすでに決めている。12月3日の福岡国際マラソンだ。

強豪ランナーが揃った丸亀ハーフマラソンを日本人トップでゴールした神野 photo by Kyodo News そこまでのスケジュールは神野の中でほぼ固まっている。ニュージーランドで実施される日本陸連男子マラソン合宿(3月22日~4月13日)に参加して、その後は、4月23日の、ぎふ清流ハーフマラソン、5月3日の四国せいよ朝霧湖マラソン、5月14日の仙台国際ハーフマラソンと、4~5月にハーフを3本走る。その間、トラックレースは考えていないという。春にハーフを3本走る実業団選手は珍しいが、どんな意図があるのだろうか。

「昨季は5000mからスタートしましたが、今年は約3週間のニュージーランド合宿でマラソン練習をします。4月に5000mから入るのでは、流れがよくありません。それよりもハーフを3本きっちり走ることで合宿の成果も確認できますし、マラソンに1歩踏み出せると思うんです。四国せいよ朝霧湖マラソンはゲストランナーとして呼んでいただいているので、練習の一環として64分30秒ぐらいで走りますが、ぎふ清流と仙台国際は勝負にいきます」

 ハーフを3本こなした後はトラックレースにも参戦する予定だ。6月の日本選手権1万mと7月のホクレンディスタンスシリーズ網走大会1万mの出場を考えている。

「6~7月の1ヵ月半だけはスピードを身体に戻して、その後でマラソン練習に入っていくという流れに持っていきたいと思っています。日本選手権は入賞を狙っていますし、ホクレンでは自己ベストを更新したい。7月下旬から夏合宿が始まるので、8~9月はしっかり走り込んで、9月に海外でハーフマラソンに出たいなと考えています。そういう流れで福岡国際に向けて仕上げていくつもりです」