「山の神」から「マラソンの神」へ。神野大地が明かすデビューの戦略 (4ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

「目指すは東京五輪でのメダル」と神野は明言する photo by Sportiva「目指すは東京五輪でのメダル」と神野は明言する photo by Sportiva 1学年後輩の一色恭志は初マラソンとなった昨年の東京を日本人3位の2時間11分45秒で走っているが、原晋監督から、「おまえはマラソンで一色に勝てない」と言われ続けてきたという。しかし、神野は「一色にマラソンで勝てないと思ったことは一度もありません」と言い切った。では、東京五輪に向けてのライバルはいるのだろうか。

「同年代でいえば、すでに結果を出している服部勇馬(トヨタ自動車)がライバルです。昨季が2時間11分46秒で、今季が2時間9分46秒。1年で2分成長しました。来季2分縮めてきたらすごいことになる。自分はまだマラソンを経験していないので、勇馬が2~3年で積み上げてきたところを一発で出さないといけません。

 まずは福岡国際を走ってみてどうなるのか。マラソンに向いてなかったらやばいですね。陸上をやめちゃうかもしれない(笑)。でも、自分は東京五輪のメダルを本気で目指しています。マラソンに挑戦するからには、皆さんにメダル獲得を期待させるような走りをしてみせますよ」

 マラソンデビューに向け、準備を着々と進める神野。年末には、低迷続く男子マラソン界に救いの神が現れるかもしれない。

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