【月報・青学陸上部】強い駅伝チームには敏腕マネージャーがいる (3ページ目)
充実した表情には自分の仕事に対する自負が伺える。
昨年、箱根駅伝2連覇を達成したときはマネ-ジャ-としてのやりがいも感じられるようになったという。
「昨年の箱根での連覇をマネ-ジャ-として経験できたのは大きかったですね。やっぱり大会で選手がいい結果を出して終われると、マネ-ジャ-としてよかったなぁと思いますし、すごく安心するんです。4年生とマネ-ジャ-の関係もいいお手本になりました。
ただ、あまりにも強い4年生だったので、今年は本当に自分たちがやっていけるのか心配な部分もあったんです。でも、ここにきて(今の)4年生がチ-ムを引っ張る雰囲気が出てきています。4年生の僕らの代は、昨年のようにみんなが深く関わる感じじゃないですが、いざという時の団結力は昨年の4年生に負けていないと思います。たまに4年生だけで食事に行ったりしますが、そのときは結構深い話をしたりして、ここまで4年間やってきたことへの深い信頼と絆があるなと感じているので。それを軸に駅伝3冠、箱根3連覇を達成できるように頑張っていきたいです」
小関は、そういうと足早に待機場所に戻っていった。
現在のマネ-ジャ-はひと昔のような"パシリ"でも単なる雑用係でもない。チ-ムを滞ることなく前に進行させていくために、その舵取りや調整など全体のマネジメント能力が求められる。また、全体を俯瞰し、各選手の調子や問題点を把握することも必要だ。知らないと選手が調子を落として困ったとき、的確なアドバイスができないからだ。マネ-ジャ-は全方位的な視野が確保できないと、やっていけない実にタフな仕事なのだ。
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