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「鉄人」室伏広治のリオ五輪出場はあるのか。2年ぶりの復帰へ独自調整 (2ページ目)

  • 和田哲也●文・写真 text&photo by Wada Tetsuya

 圧巻の投てきを支えるのは、ブランクを感じさせない強靭な肉体だ。14年の日本選手権で20連覇を達成し、競技会から離れた後も、東京五輪・パラリンピック組織委員会理事や大学教授(東京医科歯科大)の仕事を務める合間に体を動かしてきた成果だという。

 練習法を思いつけば、スーツを着ていてもすぐに動画に撮ってあらためて実践。この日も、投てき前にはゴムチューブを使って1時間近く体をほぐし、練習後にはハンマーをぶら下げたバーベルを使うなど、「ケガをしないことを重視している」という独自の筋力トレーニングを敢行した。

「若いときと同じ練習をしていると回復は遅いですし、『これだけ休んでいいのか』というくらい休まなきゃいけないこともある。しっかり体の声を聞きながら、動きの質や細かい筋肉を意識してトレーニングしています」

 フィジカル面の仕上がりには専門家も太鼓判を押す。男子テニスの錦織圭(日清食品)が師事する理学療法士のロバート・オオハシ氏は、シカゴから来日して室伏の体をチェックした際、「これだけ動ければ上等だ」と合格点を与えたという。

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