2016.06.20

リオ五輪陸上で最もメダル有望。「競歩トリオ」が語るチーム日本の戦略

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 梁川剛●写真 photo by Yanagawa Go

リオデジャネイロ五輪の陸上競技で、メダル獲得が最も有望視されているのが男子競歩。日本代表は3名が選出された。昨年の世界選手権で谷井孝行(自衛隊)が50kmで銅メダルを獲得し、荒井広宙(ひろおき・自衛隊)は谷井に次ぐ4位になった。森岡紘一朗(富士通)も2011年世界選手権6位の実績があり、全員が入賞する力を持っている最強チームといえる。そんな3人に、競歩の魅力や約1カ月半後に迫ったリオ五輪に向けての話を聞いた。

リオ五輪でメダル獲得が期待される、左から荒井広宙選手、谷井孝行選手、森岡紘一朗選手の3名――まず3人の経歴を振り返ると、谷井選手は高校時代から強くて世界ユースで銅メダルを獲得。森岡選手は大学で一気に伸びて20kmで活躍していましたし、荒井選手は大学3年で50kmを始めてからトップに肉薄してきましたよね。中でも最年長の谷井選手は20kmと50kmをかけ持ちしていて、先に年下の山崎勇喜選手(08年北京五輪50km5位)や森岡選手に結果を出される時期が続いていましたが、どういう気持ちでしたか?

谷井 自分が50kmの選手としてやっていこうと完全に決めたのは11年からなんです。それまでは歩型に問題があったりケガだったりで、戦えるまでになっていなかった。自分が力を出せるようにするには、どうしていけばいいかというところで苦しんでいましたが、それができれば記録も結果も絶対についてくると信じてやっていました。