マラソン、男女ともにリオ五輪でのメダル獲得は危機的状況 (4ページ目)
競歩は数年前から有力選手が一堂に会して合宿を行ない、練習法や情報などを共有しながら強化をしている。その効果に加え、選手たちにもチーム意識が生まれてきたことが今大会、50kmで3位、4位の成績を残せた要因のひとつだ。
また、08年北京五輪女子マラソンでは19km付近でノーマークだったコンスタンティナ・ディタが少し抜け出すと、リディア・シモン(ともにルーマニア)がすかさず集団の先頭に立ってペースをコントロール。その差を広げさせて逃げ切り優勝のアシストをした。そんなチームプレーもあるのだ。
リオまではあと1年しかない。短い期間でも何か戦略的な新しい試みをし始めなければ、また今回のような結果が繰り返されることになるだろう。
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