競歩銅メダル・谷井孝行が語る「リオ五輪への4年計画は順調」
8月特集 リオ五輪まで1年、メダル候補の現在地(13)
大会8日目の50km競歩の銅メダル獲得で、日本のメダルが0になる危機を救った谷井孝行(自衛隊)。それは閉幕2日前になって、金メダルを獲得した昨年の仁川アジア大会のときに似ていたという。「確かにあの時と似た感覚だとは思いましたね。でも(今回は)自分の目標がはっきりしていたので、以前のことはあまり考えずに歩きました」と穏やかな笑みを浮かべた。
世界陸上で日本代表唯一のメダルを獲得した谷井孝行(自衛隊)「エントリーリストを見た時からチャンスだと思ったし、メダルを獲るためのレースができると思っていた。来年のリオでメダルを獲るためには、その前哨戦として今回、メダルを狙うレースをできなければいけないと思っていたので、実際にメダルを獲れたことは自分の中で大きいと思います」
谷井がメダルを狙えると思い始めたのは、12年ロンドン五輪。大会前に肺気胸になり、本番では途中棄権をしたレースだ。
「レースでは肺が痛くなって立ち止まったりして35kmで棄権したけど、30kmまでは日本記録のペースだったし、35kmまでも自己新ペースで第2集団から先頭集団を追って行くところまで出来たんです。それで上位と勝負できるんじゃないかと思い、リオ五輪ではメダルを狙おうという気持ちになりました」
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