【続・東京マラソンへの道】中島彩「箱根駅伝のコースを走ってみました!」 (2ページ目)
徹夜で走るのは人生初。眠気との戦いでもありました☆3区で海沿いの風を感じながら?
2区の権太坂で体力をかなり奪われた私は、22時ごろに3区の戸塚へと到着。3区に突入すると、2区の上り坂とは一転して、下り坂が続きました。そして藤沢から茅ヶ崎にやってくると、ついに海岸線へ。「サザンオールスターズの街だぁ」と思いながら、海辺の風を気持ちよく浴びていたのも束の間、今度は強烈な向かい風に吹き付けられてしまいました(笑)。スタッフの方から「フラットなコースなので、4区に向けて体力を温存しましょうね」と言われていたのですが、立っていられないぐらいの強風に、私はここでも体力を奪われる結果に......。そして、24時を迎えたのは、大磯の手前。6時間走ってきたので、納豆巻きやスナック菓子で腹ごしらえして、夜の相模湾を眺めながら4区に向かいました!
☆眠気と戦いながら4区を完走!
4区の大磯に突入すると、いよいよ後半戦です。眠気と戦いながら、細かなアップダウンをだらだらと走ったり、たまに歩いたりしたので、駅伝コースを走るというより、「夜道を徘徊している」状態(笑)。どうにか眠気を飛ばしたかったので、目覚めに効くと言われている栄養ドリンクを試しに飲んでみました。すると、これが想像以上に効果があり、徹夜で走る私を甦(よみがえ)らせてくれたのです。さらに深夜、私を支えてくれたのが、「チーズ」です。スタートから10時間後の朝4時、さすがに内臓も疲弊してくると、栄養補給のための固形物が受け付けなくなるんです。しかし、走るためには何かを食べなくてはなりません。そこでチーズを食べてみると、あまり噛まなくてよく、塩気も効いていたので、ものすごくリフレッシュできましたよ!
☆ついにゴールの箱根湯本へ到着!
5区の小田原に到着したころ、ようやく夜明けとなりました。太陽の陽射しを浴びると、自然と力が湧いてくるんですね! それまではランナーも疲れて黙々と走っていたのですが、太陽の光が増すごとに、お互いの会話も復活。「昔の飛脚は、野を越え、山を越え、そして幾夜も越えて走っていたんですねぇ」と、感慨深い気分になりながら走りました。箱根駅伝の5区は、通称「山登り」と呼ばれるように、とにかく傾斜のキツい坂がメインです。途中、サイクリングしているロードバイクが横を通り抜けていったのですが、スタッフの方が「駅伝選手はあのぐらいの速さですよ」と教えてくれてビックリ! 駅伝選手って本当にすごいんですね。生で観たら迫力あるだろうな、と思いました。
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