【続・東京マラソンへの道】中島彩「箱根駅伝のコースを走ってみました!」

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

市民ランナー・中島彩の「続・東京マラソンへの道」

 みなさん、こんにちは! 『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。先週、私は正月の風物詩――箱根駅伝のコースを走ってきました! コースは、2区(鶴見~戸塚)の途中から、3区(戸塚~平塚)と4区(平塚~小田原)を通過し、そして5区(小田原~芦ノ湖)の途中までの計60キロ。しかも、暑さ対策のため、夕方に出発して朝に到着する「徹夜ラン」でした。けっこうハードなランニングになると思いきや、途中でアイスを食べたり、写真を撮ったりと、まるで夜のハイキングのようでしたよ。というわけで今回のテーマは、「RUN×箱根駅伝」。毎年、大学生がしのぎをけずる真剣勝負の箱根駅伝コースですが、私は「ゆる~く」走ってきましたよ!

テレビで観ていた箱根駅伝のコースを実際に走るなんて夢のような経験でしたテレビで観ていた箱根駅伝のコースを実際に走るなんて夢のような経験でした 今回、私が参加したのは、「Overnight 60km みちくさウルトラマラソン」。箱根駅伝2区8.5キロ地点の横浜駅前から、5区5.5キロ地点の箱根湯本まで走るイベントです。参加者は65名。大きな大会ではないのですが、岩手や福島、宮城、そして兵庫から参加してきたランナーの方もいらっしゃいました。今大会、最高齢の参加者は、なんと65歳のおばあちゃんランナー。「元気なうちに箱根駅伝のコースを自分でも走りたかった」とのことで、箱根駅伝の人気とコースの魅力を改めて感じましたよ!

 暑さも収まってきた18時、いよいよ箱根駅伝2区の途中にある横浜駅前からスタートです。ゴールとなる箱根湯本の到着予定時間は翌朝6時なので、約12時間のランニング。予想できない道中や、ゴールしたときの感動を楽しみにしつつ、「ちゃんと眠れたかな?」「水分は足りているかな?」と、少し不安になったりもして......。人生初の「完全徹夜マラソン」にドキドキしていました。

☆「華の2区」で有名なあの坂にチャレンジ!

 スタートしてから1~2時間、私はワクワクする気持ちを抑えられず、ついペースを上げて走っていると、あっという間に2区で有名な難所、「権太坂」が目の前にやってきました。当初、私はそれが権太坂とは気付かず、「やたらと長い、いじわるな坂だなぁ」と思っていました。すると、近くを走っていたランナーに、「中島さん、これが有名な権太坂ですよ!」と言われてビックリ。どうりでランナーにとって「いじわるな坂」だと、改めて実感......(笑)。結局、走っても、走っても、権太坂のゴールは見えてこないので、私は歩くことにしました。その後の距離を考えると、「休み休み行こう」というスタンスに切り替え、途中でアイスクリームを買って食べながら権太坂を登り切りましたよ。

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