平昌パラが9日開幕!五輪に続いて過去最高のメダル獲得を目指す (5ページ目)

  • 荒木美晴●文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

■パラアイスホッケー
 パラアイスホッケーは下肢障がいの選手のためのスポーツで、スレッジと呼ばれるそりに乗り、2本のスティックで前に進んだり、シュートを打ったりする。一般のアイスホッケー同様にボディチェックが認められており、何といってもその激しい攻防とスピードが魅力だ。日本代表はバンクーバー大会で銀メダル獲得の実績がある。平昌大会では、初戦の韓国戦に勝利して決勝ラウンド進出へつなげたい。

『失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ』

 これは、パラリンピックの生みの親、グッドマン博士の言葉だ。パラスポーツを見るとき、選手たちが障がいを負った背景や失った機能に目がいきがちだが、それだけではなく、今回のパラリンピックでは、残った部分をどう活用・強化し、また障がいの程度に合わせてどう道具に工夫を凝らして試合やレースに挑んでいるのかにも注目してみてはどうだろうか。そうすれば、観戦が何倍も面白く感じるはずだ。

 大会は18日まで行なわれる。10日間にわたる4年に一度の大舞台でどんな熱戦が繰り広げられるのか、楽しみに待ちたい。

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