2018.02.02

パラスノーボードの王者
エヴァン・ストロングが成田緑夢と平昌を語る

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 2014年のソチパラリンピックから冬季パラリンピックの種目になり(このときはアルペンスキーの1種目)、平昌パラリンピックでは正式競技として初お目見えするパラスノーボード。その優勝候補の1人が、2016-2017のワールドカップ年間チャンピオンであり、ソチ大会の優勝者、エヴァン・ストロング(アメリカ)だ。

 平昌パラリンピックを目前に控え、2017年に本番と同じ平昌で行なわれたワールドカップ(スノーボードクロス)で優勝し、金メダル候補に名乗りを上げた日本の新星・成田緑夢(ぐりむ)と平昌パラリンピックの目標そして、その後の夢について大いに語ってもらった。

成田夢緑選手から質問して、エヴァン・ストロング選手が答える場面も――オリンピアンの兄・成田童夢、姉・今井メロを持つ成田緑夢選手にとって、世界最高峰のX Gamesなどで活躍するエヴァン選手はどんな存在ですか?

成田緑夢(以下、成田) 今から5年前にトランポリン中の事故でケガをし、左足にまひが残った僕はその後、いろいろなスポーツに挑戦し、2016-17シーズンからパラスノーボードで海外を転戦するようになりました。競技歴は浅いけれど、周りのみんなに聞いていてエヴァンのことは知っていました。彼はソチ大会の金メダリストだよ、って。だから初めて対戦したときは「ついに戦えるんだ!」ってうれしくてたまらなかったのを覚えています。

エヴァン・ストロング(以下、エヴァン) グリムと初めて対戦したのは2017年のワールドカップアメリカ大会かな。「なんか速そうな子だな」と思っていたけれど、実際にレースを目にして「この男の子、だれ?」「なんてスピードを出すんだ!」と驚くことになった。注意しなければならない選手だと感じたね。