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平昌パラリンピック開幕まで1年。
日本のメダル候補はこんなにいる! (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 ソチパラリンピックでアルペンスキーの中の一種目だったスノーボードが、平昌パラリンピックでは独立して一競技として実施される。スノーボードクロスと、3回の滑走の最速タイムを競うバンクドスラロームの2種目がある。この競技で注目されているのが、成田緑夢(ぐりむ/23歳・近畿医療専門学校)だ。

 成田は、スノーボードでトリノ五輪に出場した童夢さんを兄に、今井メロさんを姉に持つ「成田3きょうだい」の末っ子だ。スノーボードとスキーのハーフパイプで活躍していたが、トランポリンの練習中に着地に失敗。左ひざから下の感覚を失う障がいが残った。夢は五輪からパラリンピックへと移り、パラ陸上の走高跳びの選手として活動しつつ、昨年から本格的にパラスノーボードを始めた。

 昨年10月のW杯のバンクドスラロームで4位に入ると、年明けの北米選手権とW杯のスノーボードクロスで3連勝。さらに、世界選手権ではバンクドスラロームで銅メダルを獲得。そして、W杯最終戦の平昌大会ではこの種目で初優勝、スノーボードクロスでも3位と、見事ダブル表彰台を実現した。一躍平昌パラリンピックの期待の星となった成田。この1年でのさらなる飛躍から目が離せない。

 なお、アイススレッジホッケー(パラアイスホッケー)日本代表は、平昌パラリンピック出場切符獲得のラストチャンスとなる、最終予選(今秋開催予定/開催地未定)への出場が決まっている。また、車いすカーリング日本代表は、昨年11月の世界車いすBカーリング選手権大会で敗れ、パラリンピック出場を逃している。
※2018年より名称が変わる予定

 平昌パラリンピックでは6競技80種目が実施される。前回のソチ大会で日本は、金3、銀1、銅2の計6個のメダルを獲得しているが、その大幅な更新に期待したい。

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