平昌パラリンピック開幕まで1年。
日本のメダル候補はこんなにいる! (2ページ目)
森井は4歳からスキーを始め、高校2年の時に交通事故で脊髄を損傷。チェアスキーヤーとして雪上に戻ってからは、すぐにその才能を開花した。鋭く弧を描くカービングターンの技術を磨き、世界を牽引する存在となった。過去4度のパラリンピックで4つのメダルを獲得しているものの、唯一手にしていないのは"金メダル"だ。その獲得は悲願であり、使命でもある。
「平昌では、てっぺんしか狙っていない」。そう言い切る王者の滑りに、来シーズンも注目したい。
ノルディックスキーの新田佳浩(36歳・日立ソリューションズ)は、2月の世界選手権でクロスカントリー・ロング・クラシカルで銅メダルを獲得し、世界選手権では実に12年ぶりに表彰台に上がった。また、本番会場を使ったW杯第3戦の平昌大会はスプリントで2位、ミドル10キロで優勝と調子を上げ、さらに直後のW杯最終戦・札幌大会ではショート5キロで銀メダルを手にするなど、存在感を示した。
ソチパラリンピック以降は、自身の調整をそれまでの単年計画から4年間の長期計画に切り替えた。来年の3月に照準をあわせ、「自分自身と対話し、また長濱一年(かずとし)コーチとも密にコミュニケーションを図っているところ」だと言い、その中で結果を残したことは大きな自信につながるだろう。
3歳の時にコンバインに巻き込まれる事故で左前腕を切断した。小学3年からクロスカントリースキーを始め、長野パラリンピックに17歳で初出場。「クラシカルの技術は世界一」と言われ、ソルトレークシティ大会では5キロで銅メダル、そしてバンクーバー大会では2種目で金メダルを獲得した。
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