リオパラリンピック開幕。日本の有力選手・注目選手は誰だ? (5ページ目)
そして、ファン急増中の競技がウィルチェアーラグビーだ。魅力は、何と言っても車いす同士が轟音を響かせてぶつかる激しさ。バスケットボールと同じ広さのコートで、試合時間は1ピリオド8分間の4ピリオド制。1チーム4名で戦うが、障がいが最も重い0.5点から最も軽い3.5点まで0.5点刻みに7段階のポイントが選手ごとに設定され、コートに立つ4名の合計が8点以内とならなければならない。
6歳のときに手足の筋力が低下する難病となったが、高校時代から車いすバスケで活躍した後、30歳でウィルチェアーラグビーに転向し、ロンドンでチーム最多得点をあげた池崎大輔(三菱商事)。19歳のときに交通事故に遭い、車いすバスケでロンドン大会出場を目指したが叶わず、ウィルチェアーラグビー転向後、わずか半年で代表入りを果たした池透暢(ゆきのぶ/アセットマネジメント)。世界トップクラスのスピードを誇るエース池崎と正確な超ロングパスでチャンスをつくる司令塔・池のツートップがリードする日本は現在、世界ランキング第3位。アテネ8位、北京7位、ロンドン4位と順位を上げ、「今が史上最強のチーム」と自負する選手たちは金メダルの手応えをつかんでいる。ライバルはカナダ、オーストラリア、イギリス、アメリカだ。
パラリンピック日本代表選手団の目標は、「金メダル10個・金メダル獲得国別ランキング10位」。ロンドンの成績(金5・銀5・銅10個、金メダル獲得国別ランキング24位)を上回るのはもちろん、4年後、2020年「東京パラリンピックの星」誕生も大いに期待したい。
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