フェアな勝負とは? パラスポーツにおける「クラス分け」を考える (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 竹藤光市●写真 photo by Takefuji Koichi

伊藤 そうですよね。だからこそ慎重に考えていかなければならないと思いますが、そもそも「クラス分け」の仕方にも変遷があるようですね。

中村 元々、パラスポーツというところから見ると、医学的に首に障がいがある人はこのクラス、胸椎に障がいのある人はこのクラスとか、医学的に分けていた時期があるんです。でも、だんだん運動機能で分けようということになっていって。特に車椅子バスケとか水泳などは、すごくクラス分けが難しいんです。実際に泳いでいるところとか、車椅子バスケをしているところを、国際クラスファイア(クラス分け委員)の人たちが見て、クラス分けを行なっています。医学的な面から見た障がいだけじゃなくて、実際にそのスポーツをする上での体の機能で、クラス分けをしようというのが今の考え方だと思います。

伊藤 かなり難しい判断が要求されますね。

中村 特にパラリンピックなどでメダルを目指している選手にとっては、自分がどのクラスに入るかというのはすごく重要なことだと思います。メダルが取りやすくなったり、取りにくくなったりしますので。

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