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フェアな勝負とは? パラスポーツにおける「クラス分け」を考える (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 竹藤光市●写真 photo by Takefuji Koichi

伊藤 そういった意味合いからクラスを減らしていくという考えがある一方で、パラスポーツに"クラス分け"が存在する大きな理由は何なのでしょうか?

中村 それは、やはり重度の方でも競技としてスポーツができるためには、クラス分けをしないと、障がいの軽い人たちが圧倒的に有利になってしまうからじゃないでしょうか。

伊藤 つまり、クラス分けをすることによって、障がいの重い人たちにも多くの機会が与えられる、という意義があるわけですね。

中村 はい。

伊藤 私は特に車椅子バスケを見ると、クラス分けがあるからこそこんな面白いゲームになっていて、フェアな試合になっているのだと思うんですよね。

中村 車椅子バスケのポイント制はすごく考えられているものだと思います。障がいの重度別に点数がついていて、チームとして14点以内に収まるように、重い人も軽い人も出ていないと、チームが組めないようになっていますよね。

伊藤 重度の人にも役割があるんですね。車椅子バスケを初めて見た時、なんてフェアな競技なんだろうって思いました。

中村 昔からそうですけど、本当にクラス分けは、常にパラリンピックの課題ですよね。今は、できるだけ統合しようという方向ですけど、あまり統合し過ぎると、重度のパラアスリートの方たちの勝つチャンスがなくなってしまいますし。

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