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【カーリング】SC軽井沢クラブが2度目の日本選手権制覇 北海道銀行との勝敗を分けた驚きの「選択」 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text&photo by Soichiro Takeda

 結果的に、ラストロックを投げる前に2点を確保したSC軽井沢クラブ。上野美の放った3点目を狙うドローは、会場の横浜BUNTAIに集った2000人を超える観客の手拍子に合わせるように進んで見事にハウスにとどまった。大逆転のウィニングショットであり、最後まで身上としていた"センター戦で投げ負けない"彼女たちの強さが凝縮されたフィニッシュでもあった。

 優勝後の記者会見では、「世界で戦っていくにはまだまだ足りない部分がある」と上野美。金井も「私たちはまだ世界で結果が出せていないので、またみんなで挑戦して成長していきたい」と世界を見据えた。

 一方、敗れた北海道銀行も3年連続でファイナル進出というすばらしい成績を残した。「アベレージとして強くなっている実感はある」とリードの中島未琴。さらに、田畑が「どんな状況でも勝ちきれるチームになりたい」と意気込めば、仁平も頬を涙で濡らしながら「2030年に向けて常に勝ち続けるチームに」という決意を固めて前を向いた。

「2030年」とは、もちろんフランス五輪のことだ。今年の世界選手権出場のロコ・ソラーレに続き、この優勝でSC軽井沢クラブも五輪代表候補決定戦の出場権を得た(※それぞれの大会時点でのメンバーでチームを組んだ場合に限る)。大舞台への戦いはすでに始まっている。

 チーム最年少の小林未奈を軸にして3位入賞を果たしたミラノ・コルティナ五輪代表のフォルティウス、ミックスダブルスで世界トップカーラーとなった松村千秋を加えて新たな形を模索し始めた中部電力ら、各チームが目指すところは同じだ。

 フランスへの道のりは長いが、SC軽井沢クラブが大きな一歩を、横浜の地で力強く踏み出した。

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