【ミラノオリンピック】「これぞフィギュアスケート」という光景も 大会を取材のこぼれ話で振り返る (2ページ目)
【りくりゅうはコーラで乾杯】
2月8日
取材の合間にホテル近くを散策。ミラノ最古のサンタンブロージョ教会には日曜の礼拝で、大勢の家族連れが訪れていた。司祭が何やらマイクで伝える。懺悔室を珍しそうに見ていると、シスターが「何か告白なさいますか?」と声をかけてくる。ほかにもいくつか懺悔室はあって、扉が閉められ、中に灯りがかすかに灯っていた。厳粛だが優しい雰囲気で、4世紀に神殿があった場所に建てられたというからパワースポットだ。
午後、フィギュアスケートの試合会場に地下鉄で行く。早めに到着したので、オフィシャルグッズショップに立ち寄ると、「ティナ」「ミロ」というオコジョをモチーフにした大会キャラクターのぬいぐるみはすでに売り切れ状態だという。
「ティナ」の入ったスノードームは残っていて、「白いオコジョは守り神なの。あなたのことを守ってくれるはずよ」と女性店員に勧められる。その売り文句がなんだか怪しく、「ちょっと考えるね」とその場を後にした。しかし10分後に思い直して再び店に行ってみると、長蛇の列だった。大会グッズの購買欲は侮れない。
2月12日
元スピードスケート選手でメダリストの髙木菜那さんが、Xで「どうやったらシャワーを浴びて、床が水浸しにならずに済むか」と投稿したことがネットニュースで取り上げられて話題に。シャワーカーテンも何も仕切りがないもので、アイスホッケー会場のメディアセンターのトイレも近い構造だった。
「西洋人は日本人のようにお風呂やシャワーに入らない」「床はすぐ乾く」「単純に安上がり」......といった意見もあったが、バリアフリー構造で車椅子でも入れる形式だ。ただし健常者がシャワーを浴びるのに不都合で、髙木さんはガラス板がはめられたことで解決したようだ。
2月16日
近所にあるピッツェリアへ。カルボナーラ味を「ピッコリーノ」(小さいの)とオーダーし、小腹を満たす。秤売りで価格は2.7ユーロ(約500円)。惣菜パンより少し大きめくらいなので安くはないがおいしい! 生地といい、具といい、焼け具合といい。さすが本場のピッツァだ。
ホテル近くには、レオナルド・ダヴィンチの『最後の晩餐』が食堂に描かれたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会があった。第二次世界大戦の爆撃も乗り越えた観光地だ。
夜はフィギュアスケート、ペアのフリー。りくりゅうはショートプログラムでは不覚をとったが、フリーは歴代世界最高得点で巻き返し、金メダルを勝ち取った。深夜の取材エリアでは、木原龍一がスタッフにコーラをお願いしていたようで、もらったペットボトルのキャップをその場で開け、三浦璃来と乾杯し、渇きを満たした。木原は「お腹が空いて動けない」と言っていたが、金メダルのあとの晩餐は特別だろう。
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