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【ミラノ五輪】スマイルジャパンが雪辱を果たすには 輪島夢叶が感じた「要所のレベルの違い」とは (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

「"60分勝ち"が決勝に上がる条件だったので、"自分が点数を取る"っていう気持ちでは常にいました。ゴールに向かって、"攻める"というプレーをどんな状況でも忘れないように......。その意味では、やれることはやったなとも思うんですが、取りきれずに......」

 輪島はそう言って涙を拭い、前向きに続けた。

「今日の試合が、オリンピックでは一番手応えがありました。自分の間合いは作れたかなって思います。スウェーデンは格上の相手でしたが、そこまで差を感じたわけではなくて、1点でも入ったら違っていたかなという展開でもありました。ただ、要所は負けていたところもあったので、そこはこれから改善が必要だと思います」

 4年後、何をすれば雪辱を果たせるのか?

「決定力とフィジカルの差をどう埋めるか。体の大きい相手にバッとぶつけられた時に、(パックを)取りきれない弱さがありました。要所でそこはレベルが違うなって......」

 輪島は真っ直ぐに前を向いて答えた。ひとつの戦いが終わった。しかし若い彼女にとって、この敗北も糧になるはずだ。

 スマイルジャパンはミラノでリスタートする。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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