【ミラノ五輪】スマイルジャパンが雪辱を果たすには 輪島夢叶が感じた「要所のレベルの違い」とは (2ページ目)
【「若い選手は個の強さを磨いて...」】
では、これから4年間、日本の女子アイスホッケーも大型化を図り、パワー系のトレーニングを増やし、コンタクトの激しさを追求すべきか。それもひとつの強化ポイントだろうが、没頭するのは危険だろう。欧州でも、日本人の俊敏性や連係力は警戒されており、パワーを重視するばかりでは、その長所も失いかねない。
「史上最低の9位」
今回の敗退に対して、そんな煽るような見出しをつける記事も出ているが、そもそも2018年平昌五輪まで出場国は8チームだった。10チームになったのは2022年北京五輪からで、今回が取り返しのつかない大失敗だったわけではない。前回のベスト8にあと一歩、及ばなかっただけだ。
冷静に戦力や特性を見つめ直し、どのような戦いをするのがベストか。それは4年間で探っていくべきだろう。個人が積極的に海外挑戦をできる環境を作り出すなど、個の成長とそれを生かす組織の融合も求められる。
「今の若い選手はスキルがあるし、個性豊かで、それを出しきれる選手も多いので、持っているものをさらに磨いて、海外選手にも負けない個の強さを磨いていってほしいですね。次のリーダー? それはまだわからないですが......」
小池の言葉は丁寧で、理知的だった。
スマイルジャパンを新たに牽引すべき選手は、これから決まるべくして決まっていくのだろうが、若きエースには輪島夢叶がいる。五輪最終予選での得点は、彼女を輝けるヒロインにした。今回の五輪の大舞台では、ドイツ戦で五輪初得点を決めている。俊敏さ、連係力、負けん気など、日本女子アイスホッケーの次世代のシンボルのような選手だ。
「チームとしても反省点を生かして、立ち上がりは悪くなかったと思うんですが、ゼロっていうスコアで、決めきれないと勝てないなって感じました」
スウェーデン戦後の輪島は、フォワードとして戦犯であるかのようにそう自戒を込めて語っていた。
だが、得点の気配は濃厚に漂わせていた。第1ピリオド、左サイドをスピードでぶち抜いてシュートまで迫り、第3ピリオドも自陣のターンオーバーからシュートに持ち込んだが、あと一歩で決まらなかった。彼女は悔しげに、スティックで氷を叩いた。
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