【ミラノ五輪】スマイルジャパン、ドイツに不覚 ゴールの輪島夢叶「負けは負けで切り替えて」 (2ページ目)
【「この戦いを最初からできるように」】
「開始1分弱、1ピリ(第1ピリオド)の入りで失点したのは大きかったと思います」
輪島は無念そうに言った。
「一瞬の隙をつかれて、決められてしまいました。トレーニングマッチで勝っている相手だし、こんな(最大で0-5になる)力の差はないので。(カットインした)相手はスピードが速かったし、リーチも長かったので、ぐっと(スピードに)乗って切り込まれると、スティックが届かず、全体として"行かせない守り方"をする必要がありました。波に乗るのが遅く、その意味では大舞台で自分たちの準備不足だったのかなと......」
スマイルジャパンは第2ピリオドもターンオーバーなどで連続失点を喫し、0-5とリードを許した。パワープレー(人数が多い状態で攻める)を得意とする相手の重厚な攻めを凌ぐなど、クリアした課題もあったが、相手の突破にもろさを見せ、リバウンドへの鋭い反応も欠いていた。攻め急ぎの焦りか、つなぎのパスミスも目立った。
しかし、第2ピリオド終盤に2点を返したあと、試合は逆の流れになっている。2点目を決めたのが輪島だった。
「1点目をファーストラインがしっかり取ってくれて、もっと点数がほしくて、"自分が取る"っていう気持ちでいました。積極的にゴール前に入ろうって思っていて、(シュートをキーパーが弾いて)流れてきたのを決めきれてよかったです」
リバウンドから押し込まれる展開のなかで、彼女は見事にやり返した。技術的には俊敏さが特徴の選手だが、その負けん気がフォワードとしての土台だろう。
「リバウンドの仕返し? そうですね! ドイツのキーパーは大きいので、"空いているところがないな"と思いながら試合中に観察していて、"流れてきたらハイショットを打とう"とイメージしていました。それで入ったのでよかったと思います。オリンピックで初めて点を決められたことは、率直に言ってうれしいですね」
その1点が次につながる。本来のプレーを取り戻した日本は、第3ピリオドは圧倒的に攻めていた。敵が守勢に回ったことはあるにせよ、その攻勢は次のイタリア戦に向けていい兆しだ。
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