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【ミラノ五輪】小林陵侑はアジアの「怪物」? オリンピックを現地マスコミはどう報じているか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

「IL FENOMENO」

 ガゼッタのオリンピック企画ページでは、大陸ごとに世界のスーパースターをピックアップしていた。「FENOMENO」は「現象」という意味で、サッカー界では昔、元ブラジル代表のロナウドに対して使われて定着した表現だが、世間を騒がせるほどの「怪物」といったところか。

 アメリカ大陸代表には、異次元のジャンプで旋風を巻き起こすフィギュアスケーター、イリア・マリニンが選出される一方、アジア代表にはスキージャンプの小林陵侑が取り上げられているのは、日本人として誇らしかった。ただ、五輪の黄色の輪のなかで紹介されており(アフリカの選手は黒の輪のなか)、差別に対して厳しい時代に大丈夫だろうかと心配になったが......。

 開会式以降は、イタリア人がメダルを取るたび、大会は盛り上がるだろう。今後、イタリアのスポーツ紙ビッグ3が何回、1面にオリンピック選手を載せるか。それは現地の盛り上がりのバロメータのひとつだ。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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