オリンピック3回出場 女子トライアスロンの草分けがタクシーアプリのドライバーになるまで (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha

「コロナ禍の時期にはPCR検査センターの総合窓口に設けられたコールセンターで問い合わせを受けたりしていました。そうしたなかで、『GOクルー』(ドライバー)の話があったので、挑戦することになったんです。トライアスロンコーチとしての活動がメインですが、空いている時間にドライバーの仕事ができるのが魅力でしたね。もともと車の運転が好きな自分には合っていて、現在はコーチ活動にも支障なくできることができています」
(つづく)

■Profile
庭田清美(にわたきよみ)
1970年12月10日生まれ、茨城県牛久市出身。23歳の時に入社したフィットネスクラブで、会員に誘われてトライアスロンに出会う。94年に競技者として大会デビュー。97年にプロ宣言したあと、ワールドカップ蒲郡大会で日本人初の表彰台となる準優勝を飾った。トライアスロンが初めて競技種目となった2000年シドニー大会から五輪3大会連続出場を果たした。日本選手権では03年に初優勝し、05年、06年に連覇を果たす。16年に現役引退。第一線を退いたあとは、トライアスロンコーチをメインにしながら多彩なジャンルの仕事に従事。昨年6月からタクシーを呼べるアプリ『GO』のパートタイムのドライバーになった。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る