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競輪、競泳で共通する招集所の雰囲気 柳原真緒が「めちゃくちゃ迷惑」と爆笑した伊藤華英の駆け引きとは (3ページ目)

  • text by Sportiva

【80%の力で勝てるように】

――コンディションづくりは全部自分でやっているんですか。

柳原 自分でトレーナーさんを決めることはできますが、チームを持つようなことはできないので、結局自分でやるしかないんですよね。より集中できるように、自宅は練習場の近くにしていますし、自宅にも練習できる場所を作っています。

伊藤 それはすごいですね。競泳選手のコンディションづくりで言うと、大事な大会の約1カ月前からピーキングをして、照準を合わせていました。

柳原 自分のなかで、今の時期はこの練習が適しているなという感覚があるんでしょうか。

伊藤 コーチがメニューを決めていますが、自分のなかでも、そろそろこのトレーニングだなという感覚はありました。

柳原 自分の感覚とコーチのメニューが一致してくるんですね。

伊藤 そうですね。この練習でこのタイムでこのストロークでいかないと、1か月後に結果は出ないなというのはだいたいわかります。練習も勝負という感覚でしたので、ここで勝てないと本番では勝てないと考えていましたね。ガールズケイリン界のスター選手のひとり、柳原選手 photo by Yasuda Kenjiガールズケイリン界のスター選手のひとり、柳原選手 photo by Yasuda Kenjiこの記事に関連する写真を見る

――コンディションの面で言うと、競輪選手はレースがモーニングからミッドナイトまで、つまり朝から夜遅くまで開催時間があります。生理に関しても、この部分で悩むことはありますか。

柳原 朝8時半に走るレースもあれば、夜中11時に走るレースもあるので、生理によって気分の浮き沈みがあるのか、自律神経の乱れなどで、コンディションが悪いのか、どちらが影響しているのか、わからないことはあります。だからコンディションが上がらないなかで走ることは結構あります。

伊藤 プロになると、実力を上げて80%の力でも勝てるようにしておきたいですよね。いつも100%を出せる状態であればいいでしょうけど、そうできない時もありますから。

柳原 賞金ランキングで上位に入るようになってからは、それができるようになってきました。毎回100%を出さないと勝てないという状態は、体力的にも精神的にも結構きつかったです。その状態から抜け出すのが難しかったですね。今は上位を狙える位置にいるので、目標設定を改めてし直して、再びガールズグランプリに出場したいですね。

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