「シングルマザーがやることじゃない」親の大反対を説得→涙の表彰台へ ビキニフィットネス・廣中れなは女王・安井友梨に「勝って優勝したい」 (4ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【女王・安井友梨に勝って優勝したい】

ーー他に安田さんを超えるために必要なことは?

「グラチャン(フィットネス ジャパン グランド チャンピオンシップス)」に出た時に審査員の方からもご指摘を受けたんですが、自信のない表情が出てしまっていると。

 もとが自分に自信が持てないタイプでそれを変えるためにビキニフィットネスを始めたんですが、「グラチャン」みたいなふだんインスタで見ているようなすごい選手ばかりの大会だと、どうしても控えめな自分が出てしまうみたいで......。

オーバーオール優勝を果たした2023年8月の西日本ビキニフィットネス選手権 写真/本人提供オーバーオール優勝を果たした2023年8月の西日本ビキニフィットネス選手権 写真/本人提供この記事に関連する写真を見るーー自信のない表情は減点対象となります。

 だから最終的には精神力。シーズンオフにはポージングの講習会の講師も何度かやったりして場数を踏みました。トレーニングに関してはできることはもうやったので、あとは精神力を本番までにどこまで高められるかなんじゃないかなと思ってます。

ーーあらためて間近に迫った今年の「オールジャパン」への意気込みをお願いします!

 現状、安井さんは手の届かないところにいる人。正直、いろんな人に「壁が高すぎる」と言われます(笑)。でも、1%も可能性がないわけじゃないと思います。安井さんもいつ引退するかわからない。だから今年こそ、安井さんに勝って、優勝したいと思います。

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撮影協力/マックスジム(兵庫県加古川市)

【プロフィール】
廣中れな ひろなか・れな 
1990年、鳥取県生まれ。30歳からボディメイクを本格的にスタートさせ、2021年、2022年のJBBF主催「オールジャパン フィットネス チャンピオンシップス」ビキニフィットネス・163センチ超級に連続出場し、2022年は準優勝に輝く。

プロフィール

  • 武松佑季

    武松佑季 (たけまつ・ゆうき)

    雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

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