伊調馨からは「早く負けろ」。須﨑優衣が3度の敗北から金メダルを掴むまで (4ページ目)
サプライズ登場した伊調馨が須﨑に花束を授与この記事に関連する写真を見る 歴史に残る「絶対女王たち」と同じように、スーパーエリートと呼ばれた須﨑も"敗北"を味わわされた。あの3度の負けが須﨑のレスリングを鍛え、人間として成長させ、オリンピックの金メダルへと導いた。
「今の自分があるのは、関わってくれたすべての人のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」
東京オリンピックで決勝戦を制した須﨑は、号泣しながらもしっかりと語った。「関わってくれたすべての人」のなかに、入江ゆきも入っているのは間違いないだろう。
◆伊調馨がALSOK広報部に異動したので、さっそく名刺交換してきた>>
金メダル授与の表彰式、プレゼンターは憧れの伊調だった。伊調が「次も、その次も、がんばってね」と告げると、須﨑は元気にうなずいた。
「次は」2024年のパリ大会、そして「その次」は2028年のロサンゼルス大会。"負けを知っている"レスリングの申し子は、オリンピックを連覇したふたりのレジェンドを追いかけ、さらに強くなる。
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