「4大関時代」となった夏場所。錣山親方が躍進を期待する力士とは? (2ページ目)
4大関に続く三役陣は、よくがんばっています。
序盤戦で目を引いたのは、小結・御嶽海。彼は以前、17場所連続で三役を務めた経験のある実力者で、その際は「次期大関候補ナンバーワン」とずっと言われ続けていました。
私も、御嶽海には毎場所のように期待をしていて、常に「今場所こそ」と思っていましたが、なかなか大関獲りのチャンスをモノにすることができませんでした。
それでも、今場所への期待は大きいです。2日目の貴景勝戦の内容などを見ると、これまでとはちょっと変わってきたのかな、と。
2度の優勝を果たしている御嶽海ですが、今までは負ける時はあっさりと負けてしまう部分がありました。それが今場所では、相撲に"我慢"が見受けられます。
加えて、土俵上での姿を見ている限り、下半身が大きくなっている印象があります。これは、基礎運動をしっかりやってきている成果じゃないでしょうか。
関脇・隆の勝もいいですね。同じ部屋の貴景勝らとしっかりと稽古ができていることもあるのでしょうが、着実に力をつけています。
さらによくなるためには、強引でもいいから前に出る相撲を取ってほしい、ということ。先に触れた御嶽海は技の引き出しが多い力士ですが、隆の勝は前に出て、攻める相撲が売り。そこをより意識して、攻め切る相撲を忘れないでほしいです。
そうして、勝ち星を重ねることができれば、本人ももっと相撲が楽しくなっていくのではないでしょうか。
十両復帰を果たした王鵬 若手力士に目を向ければ、今場所再十両(14枚目)を果たした王鵬に注目しています。
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