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中川真依と潮田玲子を悩ませた性的画像。「ショックだし、傷ついた」 (4ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko/AFLO

――「当たり前」に思って見すごしてること、まだまだいっぱいあるんでしょうね。

中川 そうですね。私たちは現役を引退してるから声をあげやすいんです。

潮田 そう! あげやすいんですよ。だから私たちが現役選手の代わりにいくらでも声をあげますよ。

中川 選手たちが声をあげるのは難しいこともある。でも引退するのを待っていても遅いので、OGと現役の選手がコミュニケーションを取っていくのも大事かもしれないですね。

潮田 「個」では難しいから団体で動くのもいいですよね。一人だと声をあげにくくても、「みんなこう思ってます!」と訴えるとパワーアップする。

中川 競技の垣根を越えて、女性アスリート全体で声を出していくのもいいですね。

 プライベートでも交流のあるお二人。現役時代、それぞれが真剣に競技に向き合ってきた中で直面した女性アスリートならではの苦悩があった。身体の変化への対処や、メディアでの取り上げ方への戸惑いなど、多くの女性アスリートが抱えている問題を、引退した今だから忌憚なく提言できると声をそろえた。

 世界中で女性を取り巻くさまざまな問題が改めて注目されるなか、日本のスポーツ界もまだまだ取り組むべきことが山積している。今、日本の女性アスリートのなかにも確かな変化の波は来ている。現役、OG、競技の垣根を乗り越えて声をあげる----。そんな未来も遠いものではないかもしれない。

インタビュー前編はこちら>>

インタビュー中編はこちら>>


【Profile】
潮田玲子(しおた・れいこ)
1983年9月30日生まれ、福岡県出身。幼い頃からバドミントンを始め、中学3年時に全国中学生大会女子シングルス優勝。その後も数々のタイトルを獲得し、08年北京五輪では小椋久美子とペアを組んで女子ダブルスに出場しベスト8に進出した。その後、池田信太郎とペアを組み、12年のロンドン五輪にも出場。同年に引退を発表した。

中川真依(なかがわ・まい)
1987年4月7日生まれ、石川県出身。小学1年より飛び込みを始め、中学3年で世界ジュニア選手権に出場。高校1年からインターハイ、国体を2年連続で制覇し、高校2年から日本選手権で連覇を達成する。08年の北京五輪では決勝に進出し11位と健闘。12年のロンドン五輪にも出場し、16年に現役を引退した。

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