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中川真依と潮田玲子を悩ませた性的画像。「ショックだし、傷ついた」 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko/AFLO

――最近では、SNS対策も昔に比べれば整ってきています。やはりそれは元アスリートの方たちが声をあげたからですよね。

潮田 我慢するだけじゃなくて声はあげたほうが絶対にいい。だってショックだし、傷つくもん! そんな写真を見ても選手はうれしくない。親がすごく悲しんでいました。親は私にそんな雑誌やメディアは見せないようにしてくれていたし、「載っていた」とも言わないようにしてくれていました。

中川 親としてはやっぱり嫌ですよね。それから私は一つ分けて考えたいことがあって、スポーツってさわやかなイメージの中にも"異性の目"がありますよね。それを意識して、その競技を発展させるために、あまり結果が出ていなくても、美人アスリートという切り口でフィーチャーされるのをときどき目にします。それを本人がきっちり理解したうえであれば、それも大切なことなのかなと思う気持ちもあります。

 ただ、玲子さんの言うような明らかに破廉恥さを目的としたものはまったく違うものだと考えています。

潮田 そう。私にとって「そんな写真に耐えろ」っていうのは無理でした。そんな気持ちを持つ選手たちに対して周りがフォローするのも大切なことです。疑問に思うことはすごく大事だと思います。我慢するのが当たり前というのは絶対に違うはずです。

 なかには「そういう(撮られやすい)格好してるじゃん」って言う人もいました。確かにユニフォームは短いワンピースだったんですけど、それは動きやすさも考えてのこと。あと撮影ですごく丈の短い衣装が用意されていた時があって、恥ずかしいなって思ったんだけど、「これまでもっと際どいものを着て何万人もの前でプレーしてるじゃん」って言われたんです。

中川 それとこれとは話が別ですよね。私だって、ここで「水着を着ろ」って言われたら絶対イヤです。

潮田 そうなんです。でも、ふと思ってしまうこともあったんです。「私ってすごい恥ずかしいことやってるのかな?」「そう捉えられて当たり前なのかな?」って。でも絶対に違いますよね。そういう気持ちに追い込まれていることにまず気づかなかった。

 生理の問題も同じ。「あの人すごく痛いのを我慢してる、だから私も我慢しなきゃ」とか。でもそれは違います。すべてにおいて疑問を持つことは大事なのかもしれないですね。

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