北海道銀行、復活Vの裏側。北京を目指してロコ・ソラーレと再戦へ (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by(C)JCA IDE

 それこそ、勝てなかった6年間は「今できること」をずっと繰り返してきた期間でもある。まさしく、母体となる北海道銀行の理解をはじめ、コーチやトレーナー陣の尽力、そして折れなかった選手たちの努力の賜物であり、「チーム・フォルティウス」全員で勝ち取った栄冠だった。

 北海道銀行とロコ・ソラーレは再び、日本代表の座をかけて5月下旬か6月上旬に稚内で開催予定の五輪代表トライアルで再び対戦する()。
※3月にスイスで開催予定だった世界選手権が中止。その代替大会の日程次第で日程変更の可能性もある。同トライアルで勝ったチームが日本代表に内定となるが、北京五輪の出場権は世界選手権代替大会の結果などによって決まる。

 北海道銀行の吉村は、「まだまだ課題が見えた部分がある。今日の試合のようなパフォーマンスをできるように、また基礎から見直したい」と意気込んだ。

 対するロコ・ソラーレの藤澤は、「北海道銀行さんが今日のようにショットが決まった時もしっかり戦えるような準備をしたい。もう少しタフになって帰ってきたい」とリベンジを誓った。

 世界を知る両チームの切磋琢磨はまだまだ続く。日本代表の座にどちらが就くにしても、トライアルではハイレベルな攻防が繰り広げられることは間違いない。

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