2021.02.17

北海道銀行、復活Vの裏側。北京を目指してロコ・ソラーレと再戦へ

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by(C)JCA IDE

 北海道稚内市のみどりスポーツパークで行なわれた第38回全農日本カーリング選手権大会。女子は、北海道銀行フォルティウスが決勝でロコ・ソラーレに勝利し、6年ぶり2度目の優勝を飾った。

「ようやくという形ですが、北京オリンピックまでの道をつなげることができてホッとしています」

 北海道銀行のスキップ・吉村紗也香は大会後の取材で安堵の笑みを見せた。

 ディフェンディングチャンピオンのロコ・ソラーレが連覇を達成すれば、2022年北京五輪への戦いに挑む日本代表に内定する大一番だったが、北海道銀行がそれを阻止。五輪代表候補の争いは、直近2大会の優勝チームであるロコ・ソラーレと北海道銀行による、五輪代表トライアルに持ち込まれることになった。

6年ぶり2度目の優勝を飾った北海道銀行。左から吉村紗也香、船山弓枝、近江谷杏菜、小野寺佳歩、伊藤彩未 北海道銀行にとっては、長い6年だった。

 最初の優勝は、ちょうど吉村が加入したシーズンとなる2015年大会。小笠原歩(現在は日本カーリング協会理事)がスキップを務め、吉村は主にサードでプレーしていた。北海道銀行は前年のソチ五輪にも出場し、このまま同チームの時代が続くのかと思われた。

 しかし翌2016年は、藤澤五月が加入したロコ・ソラーレ(当時LS北見)が初優勝。直後の世界選手権でも銀メダルを獲得し、一気に世界トップクラスのチームへと駆け上がっていった。

 さらに、2017年にはチームの若返りに成功した中部電力が女王となり、2018年には着実に成長を重ねてきた富士急が優勝。その間、ロコ・ソラーレは平昌五輪で銅メダルまで獲得している。

 そうした新勢力の台頭によって、北海道銀行は勝てない時期が続いた。大舞台で存在感を示せずにいると、いつの間にか「古豪」と呼ばれるようになっていた。