東京パラで初採用、パラテコンドーとパラバドミントンってどんな競技? (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 パラテコンドーの魅力は、「何といっても華麗な足技の応酬」と話す伊藤。身体の柔軟性を強化している最中ながら、今年2月のUSオープンでは初出場で初優勝を飾るなど、成長を続けている。先日は女子テコンドーのリオ五輪代表・濱田真由選手が所属する佐賀の道場で合同合宿を経験し、体をいじめた。今月にはニュージーランドで開催されるオセアニアパラテコンドー選手権大会に出場する予定だ。

 高木伸幸監督は伊藤について、「もともとアンプティサッカー(※)をやっていたこともあり、佐賀の合宿で走り込みをしてもオリンピアンにひけをとらないくらい基礎体力が高い」と期待をかける。また、今後に向けては「実戦経験を積み、試合の中でどう駆け引きするかを学ばせたい」と話す。
※おもに上肢または、下肢切断の障がいを持った選手が行なうサッカー

 ちなみに、高木監督によると世界におけるパラテコンドー競技者は300人程度。現在のところ、日本でクラス分けの認定を受けている選手は男子では伊藤と高橋健太郎、女子は太田渉子の3人のみ。また、これまでに協会に7~8名から問い合わせがあったといい、「パラリンピックまであと3年。普及と強化を一緒にやっていく」と高木監督は青写真を描く。

 パラテコンドーの今後の大会スケジュール確認、問い合わせなどは、全日本テコンドー協会のHPで(http://www.ajta.or.jp/)。

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