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W杯3連勝のスピードスケート小平奈緒、
平昌の「金」がハッキリ見えた (5ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • フォート・キシモト●写真 photo by PHOTO KISHIMOTO

 500mに話を戻すと、ライバルたちが全員出場してきていないとはいえ、小平は2シーズンぶりのW杯種目別総合優勝に向けても大きな意欲を口にする。

「ここで油断をすると隙を見せてしまうし、自分の課題を見つけ出していかないと37秒7で止まってしまう。だから目標は平地で37秒前半とか、普通の人たちから見たら『そんな記録はあり得ないでしょ』というところに意識を持っていかないと。五輪では簡単に勝てるわけじゃないというのは2回も経験してきているので、謙虚に自分の課題を見つけて、それをひとつずつクリアしていきたいと思います」

 バンクーバーとソチの五輪連覇を果たしているイ・サンファはまだ膝の痛みもあり、「まだトレーニング中で80%の状態」というが、そんなライバルに対しても「彼女はまだ様子を見ながらという感じだと思うけれど、いつサンファがベストパフォーマンスをできる状態になっても、戦えるようにしっかり準備をしていきたい」と言う。

「その時は自分も超ベストパフォーマンスに持っていきたいです。37秒台頭までいけるくらいになれば最高ですね」

 こう明るく笑う小平の視界には、平昌五輪金メダルへの道がハッキリと見えてきたようだ。

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