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W杯3連勝のスピードスケート小平奈緒、
平昌の「金」がハッキリ見えた (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • フォート・キシモト●写真 photo by PHOTO KISHIMOTO

 18年の昌五輪では男女のマススタートが式種目になった影響もあり、500mはこれまでのイン・アウトスタートの2本勝負から、1本のみになる可能性がある。そうなればインスタートアウトスタートかは運次第になってしまう。

「昨日の1000mではスタートのあとで体が前に流れてしまいましたが、今日は朝からいいポジションに乗れている感覚があったので、そこは修正できたと思います。W杯初戦から自分でもどうやっているのかわからないけど、いい意味で緊張感がコントロールできているので、それが自然に自信になっています。まだ練習でもカーブの滑りがしっくりきていないところがあるので、まだまだ記録は伸ばせると思っています」

 こう話す小平の表情には、昨シーズンとは違い余裕すら見える。それは本拠地をオランダから長野に戻したことで、ストレスが軽減されたからだろう。

「本当にオランダではギリギリでやっていました。米や味噌を探すことから始まって、病院ではパスポートを見せろと言われるし、移民局へ行って住居申請をやるのも自分でやっていたので。それもあって去年は傷もかなり負いましたが、創造の"創"はキズとも読むので、自分の道を作るためにはキズが伴うというのがわかった」と振り返る。

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