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【カーリング】「LS北見」が本命・道銀に圧勝で初の日本代表に! (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 さらに、今回のPACC代表決定戦では、「サッちゃんに楽にプレーしてもらおう」というチーム全体の暗黙の了解が遂行できた。すべての試合で高い集中力を維持して、大きなミスをすることもなく、スキップの藤澤につないだ。

「(自分のショットまでに)いい形で回ってきたから、プレッシャーのかかるショットがあまりなかった。楽しく、思い切ってカーリングができました。正直、チームにいさせてもらって、みんなに優勝をもらった感じです」

 日本代表の座を手にしたあと、記者会見でそう語った藤澤。チーム加入からこれまでのことを振り返ったときには、「本番でやっと噛み合って、結果も出せて、本当にホッとしました」と安堵し、涙を浮かべた。

 このあと、日本代表となったLS北見は、11月にカザフスタンのアルマトイで開催される2015PACCに出場する。そこでは、参加5チーム(日本、中国、韓国、カザフスタン、ニュージーランド)中、上位2チームに入れば、来年3月にカナダのスウィフトカレントで行なわれる世界選手権の出場権を得られる。2018年平昌五輪出場に向けては、五輪ポイントが振り分けられるこの世界選手権が非常に重要な大会となる。

 日本の五輪出場へ、いよいよ負けられない戦いが始まる。

 LS北見の“新エース”藤澤は、「気負わずに、でも全力でやってきます」と言って、笑顔を見せた。今大会のような戦いができれば、自ずと道は開けるはずだ。

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