2015.09.24

【カーリング】「LS北見」が本命・道銀に圧勝で初の日本代表に!

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 北海道北見市のアドヴィックス常呂カーリングホールで開催された『全農 2015 パシフィックアジアカーリング選手権(PACC)大会 日本代表決定戦』。本命は、2014年ソチ五輪代表で、今年2月の日本選手権覇者でもある北海道銀行フォルティウスだった。しかし、その前評判を覆(くつがえ)して、ロコ・ソラーレ北見(以下、LS北見)が優勝。チーム結成5年目にして、初の日本代表となった。

日本代表となったLS北見。左から藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里、小野寺亮二コーチ。 LS北見は、主将であり、チームの精神的な支柱でもあるスキップ本橋麻里が産休中。厳しい戦いが予想されたが、終わってみれば7戦全勝。宿敵・北海道銀行とも予選ラウンドから代表決定戦まで計3試合を戦って全勝。リードを許した試合も、わずかに一度だけだった。LS北見との試合をアイスの外から見守っていた北海道銀行のフィフスで、3度の五輪を経験している船山弓枝も、「LS北見さんのほうが、ショットの精度の高さで(北海道銀行を)上回っていた」と、その強さを認めた。

 特に光っていたのは、本橋に代わってスキップを務めた藤澤五月。今年5月に中部電力から移籍してきたばかりだが、精度の高いショットと、的確なラインコールでチームをけん引した。常呂町の目の肥えたファンが注視し、出場した全選手が「いいアイスだった」と口をそろえる舞台での勝利は、まさに”完勝”と言っていいものだった。

 ただ、今季のLS北見はここまで、決して順風満帆ではなかった。

 藤澤の加入と、本橋の妊娠が発表されたのが5月。本橋をリザーブにして、吉田夕梨花→鈴木夕湖→吉田知那美→藤澤という新布陣を組んで、本格的にトレーニングを始めたのはそれからだ。今季に向けて、アイスでのチームのコミュニケーションは圧倒的に足りていない状態だった。