【カーリング】「LS北見」が本命・道銀に圧勝で初の日本代表に! (2ページ目)
その結果、7月に行なわれたシーズンの開幕戦とも言えるアドヴィックスカップ(北海道北見市)では、プレーオフ初戦で敗退し、ベスト4にさえ残ることができなかった。続く8月のどうぎんカーリングクラシック(北海道札幌市)でも、出場10チーム中、9位に終わった。予選リーグでは4戦全敗。カーリング関係者やファンから、「LS北見は大丈夫か?」と心配されるほど、ゲームを作ることができなかった。
藤澤が「(チームは)どん底まで落ちていた」と言えば、本橋も「あのときのチームは、ボロボロだった」と振り返る。
おかげで、当時の藤澤はかなり苦しんでいたという。
「私の作戦ではダメなんじゃないか。『私が加入したから、LS北見が勝てなくなった』って言われたらどうしようって、ずっと悩んでいました」
だが、そんな悩めるスキップを、主将の本橋とチームメイトが救った。
結果が出ない時期でも、本橋は確かな実績と技術を持つ藤澤を信頼し続け、「サッちゃん(藤澤)のリズムでやっていけばいいんじゃない?」と、声をかけて励ました。
また、他のチームメイトも、常に藤澤をフォローし続けた。バイス・スキップ(サード)の吉田知那美が語る。
「チームミーティングでしっかりと、サッちゃんとどういうふうにやっていけばうまくいくのか、チーム全員で話し合ってきました」
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