2015.01.18

【月刊・白鵬】史上最多優勝記録に挑む、横綱の「本音」

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

年末には、宮城野部屋恒例の餅つきを行なった白鵬。第46回:新たな目標

2015年の初場所(1月場所)が始まった。
注目は、横綱が史上最多となる、
通算33回目の優勝を成し遂げるかどうか。
その偉大な記録への正直な思いを、
横綱が語る――。

 大相撲初場所(1月場所)が、1月11日から両国国技館(東京都)で開催されています。

 初場所が開催されるのは、お正月のすぐあとということもあって、例年観戦にいらっしゃるお客さまの姿は和装の方が目立ち、会場はとても華やいだ雰囲気になります。今年もそうしたムードに変わりはありませんが、例年以上の熱気を感じています。

 昨年、おかげさまで私は5度の優勝を果たし、九州場所(11月場所)では昭和の大横綱・大鵬関(1960年代から1970年代前半にかけて活躍した第48代横綱)が持つ、通算優勝32回という記録に並ぶことができました。また一方で、逸ノ城や遠藤という若きスターが登場し、相撲界全体の注目度がアップしました。その結果、本場所はもとより、地方巡業においても、会場はどこも満員という盛況ぶりでした。そうした、相撲界に吹いた”いい風”が今年も続いているのでしょう。

 この初場所、国技館は10数年ぶりに初日から満員御礼が続いていますし、その活気は「『若貴ブーム()』の頃のようだ」という声も聞かれます。そんな状況にあることは、非常にうれしく、感動さえ覚えます。同時に、驚きでもあります。そのため、やや戸惑いの日々ではあるのですが、この相撲界のいいムードをこれからも継続できるように、我々力士は一層精進して、ファンのみなさんに喜んでもらえる相撲を精一杯取っていきたいと思います。
※1990年前半、元大関・貴ノ花(二子山親方)の息子である、兄・若花田(のちの若乃花)と弟・貴花田(のちの貴乃花)が、ともに若くして活躍。その兄弟の奮闘ぶりがメディアを騒がせ、ファンの熱狂を呼び込んで、相撲界に一大ブームを起こした。

 さて、昨年末は何かと慌しく過ごしてきましたが、所属する宮城野部屋恒例の餅つきを終えたところで、私も休暇に入りました。そして、一昨年も訪れた沖縄に家族みんなで行ってきました。

 沖縄では、暖かな日差しの中、久しぶりにゴルフをしたり、夜は沖縄料理を堪能したりしていました。強めのお酒もたしなんで、とてもリラックスした時間を過ごすことができました。

 また、6年ほど前に巡業で鹿児島や沖縄の離島を回ったことがあるのですが、そのときに立ち寄ったお店に、今回6年ぶりに行ってみました。すると、6年前に書いた私のサインがまだ店内に飾ってあったのです。「大切にしてくれていたんだな」と思って、なんかすごく感激しましたね。それでうれしくなって、そこではかなりお酒を飲んでしまいました(笑)。