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本田真凜が宇野昌磨と共有する楽しさ 『Ice Brave』で実現したアイスダンスでも天性の可憐さを放つ (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【本田真凜が持つ天性の可憐さ】

 本田は2024年1月に現役引退会見を行なっている。以来、活動の幅を広げてきた。『Ice Brave』出演も、その一環と言えるだろう。

 氷上の本田は、ジュニア時代から「天才」の名を恣(ほしいまま)にしてきた。表現力は定評があった。そのセンスは、アイスショー『ワンピース・オン・アイス』などでも証明されている。とにかく、問答無用に華があるスケーターだ。

 この日も、赤と黒のフラメンコの衣装をまとった本田は、かつて宇野が滑ったスパニッシュギター曲の『天国への階段』を妖(あや)しげに艶っぽく滑っている。

『天国への階段』を華麗に舞った『天国への階段』を華麗に舞ったこの記事に関連する写真を見る

 弦をかき鳴らす音が情感に迫るが、彼女はそれをみごとにスケーティングで表現していた。ビールマンスピンやスパイラルの美しさは、彼女の天性の可憐さを際立たせた。

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