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【国別フィギュア】アリサ・リウは見る者を明るい光で照らす 驚異的な復帰も「これが私の上限ではない」 (3ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【弾ける笑顔で見る者を照らす】

 大会2日目(18日)は女子の試合はなく、リウは時間の許す限りチームUSAを応援。彼女の明るさはチームにとっても大きな力となっていたことだろう。

 大会3日目(19日)の女子フリーでは、ドナ・サマーの『MacArthur Park』に乗り、彼女の真骨頂であるパワフルなスケーティング、安定感のあるジャンプで観客をどんどん引き込んでいく。中盤から後半にかけて曲が盛り上がっていくにつれて、会場の熱気もヒートアップ。

 ステップシークエンス、音楽を表現するコレオシークエンス、そしてラストにかけて、ダンサブルな音楽を自ら楽しむように、この場で滑ることを心から楽しんでいるように、弾ける笑顔で駆け抜けていく。彼女の演技は、見る者を明るい光で照らすような喜びに満ちている。

 演技後は氷の上に倒れ込んでいたが、リウは「リンクがとても暑かったので、すぐにオーバーヒートする感覚がありました。だから演技が終わったら横になろうというのが私のプランでした。身体を冷やしてくれるだろうと思って」と笑顔で話した。

 試合後の囲み取材では、「この大会で優勝したことは、じつは信じられません。本当に感謝していますし、光栄です。皆さんが私の演技をこんなにも気に入ってくれたので、もっと頑張りたくなりますし、もっといい演技ができる気がします」とコメントした。

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